ウエットスーツQ&A

お店でよく聞かれる ウエットスーツの疑問質問?

知っているようであまり知らないトラアスロン用ウエットスーツのこと。 店舗でも、よく訊かれるウエットスーツについての疑問質問?をまとめました。大会直前になって慌てなくて済むように、正しい情報を得て、事前準備の参考になさってください。

Q.ウエットスーツは必要?

安全のためにも着用をおすすめします。
ルール上、日本国内のほとんどの大会で、ウエットスーツの着用が義務化されています。(※近年の水温上昇を鑑み、ウエットスーツ着用義務から、着用なしの参加を認めると、ルール改定があった大会も一部あります) 着用義務化されていない大会であっても、着用推奨としているところが多く、実質的には、各大会ほとんどの方が着用されています。 通常トライアスロンの大会は、海や湖などのオープンウォーターで行われます。 波があったり、水温が低かったり、バトルに巻き込まれたりということが起こります。 ウエットスーツを着用していると、脱力した状態でも充分な浮力があり、保温性も高いので、このような厳しい自然環境やトラブルに見舞われても安心です。 特にスイムの苦手な方にとっては必需品です。
また性能的にも非常に優れており、速く楽に泳げることが、大会やタイムテストで実証されています。 例えば、ウエットスーツ無しで1500m/30分で泳げる方ですと、ウエットスーツ着用の場合、個人差はありますが、1分~3分程度速く泳げるようになります。 50mあたりに換算すると2~5秒前後タイムが縮まります。(当社実施のテスト結果平均値) ウエットスーツの浮力で、理想的な高いボディーポジションを維持することが出来、水流抵抗が少なくなりワンストロークで進む距離が増えます。また強いキックを打つ必要がなくなり、呼吸も楽になり、タイムアップが望めます。
安全に快適にレースを楽しむためにもウエットスーツを準備しましょう。

Q.なぜトライアスロン用ウエットスーツは、オーダーメイドが多いのか?

トライアスロン用ウエットスーツは、オーダーメード製作が主流です。
当店でも年間300着~500着程度ウエットスーツを販売させて頂いておりますが、80%程度はオーダーメード製品です。 オーダーメイド製品が主流であるのは、良質の素材を使用し、個々人の体形に合わせて製作されるので、既製品に比べて、着用時のフィット感がより良く、速く泳げるからです。 理想的なウエットスーツとは、首回りから、胸、肩回り、ウエスト、ヒップ、太もも、フクラハギまで、全てジャストフィットしているウエットスーツです。 きつ過ぎず、緩過ぎず身体にジャストフィットさせるためには、身体の凹凸・ボディーラインに沿って立体的に成形する必要があります。 そのためには、当店では、ロングジョンで20箇所、フルスーツで25ケ所のボディーサイズを採寸させて頂きます。個人個人の身体のサイズ、ボディーラインに合わせてオーダーメイド製作しております。
オーダーメイドウエットスーツの納期は、4週間~6週間(10月~2月)、6週間~9週間(3月~9月)となっております。
大会等ですぐに使用されたい方や標準体形でフィット感はあまりこだわらないという方は、S.M.L等のサイズの中から選ぶ既製品ウエットスーツをお勧めいたします。近年はメーカー、モデルも増え、フィット感の良い既製品ウエットスーツも増えつつあります。

使用大会、使用予定時期を考慮して、早めに準備することをお勧めいたします。

 
Q.サーフィン用のウエットスーツでは大会出場できないのですか?

サーフィン用ウエットスーツは、ほとんどのトライアスロンの大会で「使用不可」となっています。公式ルール(ITU JTU IRONMAN)など)の規定では、トライアスロンで着用できるウエットスーツは、基本的に「トライアスロン専用」で、生地の厚みは5mm以内となっています。トライアスロン用ウエットスーツは、海、湖等のオープンウォーターで、安全に快適に泳げるよう設計、製作されていますが、サーフィン用は身体を守るプロテクターの役割がメインとなりますので、硬く強い素材で製作されています。
それぞれ目的が違うため、身体へのフィット感(詰め率)も異なります。 例えば、胸囲90cmの方のサーフィン用ウエットスーツの胸周り内径は、90~95cmくらいですが、トライアスロン用ウエットスーツの胸周りは86~90cmくらいで製作されます。 実寸に対してどれくらい詰めるかという詰め率の設定が、良いウエットを作る上で凄く大切になってきます。当社の詰め率(非公開)も、35数年の製作実績、経験、トライアスリートからのフィードバックから導き出された詰め率数値をウエットスーツ作りに生かしています。 正確には、胸、腰、ヒップなど各部位ごとの詰め率は異なります。

 
Q.いつ頃作れば一番良いですか?

基本的には目標大会が決まってからの製作でいいとおもいます。オ-ダ-して頂いてから約2週間でウエットスーツはできあがりますので、 目安とすれば大会1~3ヶ月くらい前がベストでしょう。これぐらいの時期ですと、ウエットスーツを着ての練習も出来ますし、万が一の直しもできますので ちょうどいい時期だとおもいます。

 
Q.体型が変わったらどうしよう!

体重が2~3キロ増えるくらいなら、各部位のサイズはほとんど変わりませんので、ウエットスーツの伸縮で充分吸収できますので、修正の必要はありません。 しかし体重が7キロ~8キロ以上増えてしまったと言う場合には、部分修正が必要になってくることがあります。 技術的には、ウエットスーツの幅だし、幅詰めは可能ですので、例えば胸囲が大きくなって胸が苦しい、首周りが太くなって少し詰まるような感じがするというケース等は ご相談下さい。当社で作った頂いたウエットスーツなら、製作当時のボディーサイズを参考にして幅だし、幅詰めをさせていただいています。 (他社様で製作されたウエットスーツでも良質生地で、製作時のボディーサイズ、現在のボディーサイズが解れば、幅だし、幅詰め対応致します)

 
Q.フルスーツとロングジョンとどちらがいいのですか?

一般的には、ビギナ-の方には、ロングジョンがいいでしょう。 着脱もしやすく、片周りの負担がまったくないので、はじめてウエットスーツを使われる方には、こちらのほうが無難でしょう。 夏に行われる国内の一般的なレースでは海水温は、21~24度くらいで、ロングジョンを着て一生懸命およいで、ちょうど良い感じです。 逆に、海外のレースや時期がはやく水温が低いと予想される大会に出場される場合は、はじめてのかたでも、フルスーツをおすすめします。 海水温が20度以下になってくると、ロングジョンでは、腕が寒くて感覚がなくなってきたりすることがあるので、 腕を完全におおったフルスーツのほうが快適です。(暑い寒いの感覚は、かなり個人差がありますので、一般的なトライアスリートの声と考えて下さい) また、フルスーツとロングジョンどっちが速くおよげるの?という質問もよく受けますが、浮力が大きいことと、抵抗値が小さいことから、 1~3%程度フルスーツの方が速いタイムがでますのでアスリ-ト派には、水温に関係なくこちらを選ぶ方もおおいです。 ただし、腕、肩の負担は少ないとはいえゼロではありませんので、フルスーツを使用される場合は、練習でしっかり、肩、腕のスタミナをつけておく必要があります。 練習量が少ないと逆効果ということもありえます。スイムタイムがもともと、そんなに速くなくっても、肩、腕のスタミナがあれば効果は期待できるでしょう。

Q.生地の厚みは5ミリと3ミリとどちらが良いの?

規定上は、5ミリ以内であれば何ミリでも使用可能です。当社でも、規定に則って5ミリを超えない生地で製作しております。 一般的には浮力がある方が楽に泳げ、タイムアップ率も高いので、90%くらいの方がボディ本体を5ミリの厚みのタイプで製作しております。 アスリートカンパニーのウエットスーツの中でも、ボディーの厚みを5ミリ、膝下の厚みを3ミリにしている標準モデルのオーダーが最も多いです。 膝下を3ミリにしているのは、下半身が浮き過ぎないためです。 (一部スイマ-出身の方向けに、浮力を抑え、普段の泳ぎのフォーム維持するために、オール3ミリにするケースはありますが、 実際にはスイマーの方でも、5ミリの浮力のあるモデルのほうが、良いタイムがでるケースが多いようです。)

 
Q.ウエットスーツの中には水は入らないのですか?

極力水は入らないよう、設計製作はしていますが、ドライスーツではありませんので、首の後ろや、脇回りなどから若干は入ることがあります。波が高い時や、ヘッドアップスイムで泳ぐ時、バトルなどで他の人と接触したときなどに、はいってしますようです。入ってしまった水をウエットスーツの中にそのまま溜めた状態にしていると抵抗になりますので、当ショップのウエットも股のところに水抜きの穴を設けて、そこから水を外へ出すよう作っています。程度問題ですが、普通 に泳いでいる状態で、脇の下や、首周りから、ガバガバ水が入る様ですと修正の必要があります。

 
Q.破れたりはしないのでしょうか?

めったに破れるものではありませんが、ゴムという素材の性質上破れてしまうことはあります。当ショップでも、年間販売枚数の0.5~1%ぐらいのウエットの破れの修理は、しております。破れの原因のほとんどは、脱ぐ時に無理にひっぱたり、突起物にあたったりしておこるようです。破れを起こさないためにも、着脱の練習をすることをおすすめします。とは言っても、レース中は何がおこるか解りませんし、慎重になりすぎて、脱ぐのに手間取っては何にもなりませんので、ウエットは思いきって脱ぎ捨てて下さい。万が一破れても必ず直りますので、その点は御安心ください。当ショップのウエットなら1年間は無料修理しています。

 
Q.ウエットスーツの中にウエアを着ても大丈夫?

一般的なトライアスロンウエアなら、きつく感じたりする事はまずありませんので、スムーズにトランジションをこなすためにも、ウエットの中に、ウエアを着込んでおくほうがいいでしょう。スイムを終えてから着替える場合は、身体が濡れているのでウエアがひっついておもうようにきれないこともあります。人より速く着替える必要はありませんが、もたもたしていると、どんどんおいていかれますので….最近は皆さんトランジットタイムが非常にはやいですからね。中に着るウエアは、トライアスロン用をおすすめします。最初からウエットの中に着込んで、水に濡れる事を前提に作られていますので、身体にフィットして伸縮性もよく、なんと言っても乾きが速いので、快適に使えます。

 
Q.擦れたりしませんか?

まれに擦れることがあります。生地やカッティングの工夫でスレが起こりにくいように配慮し製作していますが、海水の影響、ヘッドアップスイムによる激しい上下の首の動き、 アレルギ-性質など個人の肌の問題等により、首の後ろが擦れるというケースはあります。擦れ予防のために、必ずワセリンを首回りにつけるようにしましょう。 (ワセリンは薬局で販売されています。通常\1000以下の安いものです。最近ではスポーツワセリンも販売されています。)他にもテーピングを張る方法もあります。

Q.保管メンテナンスはどのようにすればいいでしょうか?

まず、使用した後はできるだけ速く水で汚れを洗い流して下さい。(熱には弱いのでお湯は避けて下さい。)海水での使用時だけじゃなく、プールで使った後も必ず水洗いして下さい。それから陰乾しするようにしてください。素材がゴム系ですので、熱、直射日光に長時間当てるのは避けましょう。劣化が早くなってしまいます。それから保管は、洋服と同じ感覚で、大きめのハンガーで吊るすか、伸ばした状態で保管して下さ。小さくたたんで、長時間おいておくと、深いしわがはいってしまいます。(性能上は問題ありませんが)

 
Q.ウエットスーツの寿命はどのくらい?

体型が変わらないとして、大体3~4年が目安になります。トライアスロン用ウエットに使う素材は非常に柔らかく、浮力のある、スキンゴムを使っていますが、このスキンゴムの中には無数の気泡があります。この気泡をつくることにより、浮力や、柔らかさが生まれるのですが、年数が経つにつれ、ゴム自体が徐々に硬化し、気泡も縮んできてしまいます。何年も使っていると、ちょっときつく感じだしたり、浮力が落ちたり感じるのはこのためです。製作当初と比べて、柔らかさ、浮力が落ちてくるのが、大体3~4年ですので、一般的に買い変えの時期の目安です。年数が経つと破れ易くなったり、使えない訳ではありませんので、本来の性能を望むならと言う意味での寿命と御考え下さい。

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