お知らせ

Cervelo P5X<サーベロP5X>

2016年10月11日

こんにちは。スタッフの川口 遼です。
先週末は、アイアンマン世界選手権、トライアスロン日本選手権などイベントが盛りだくさんでした。アイアンマン世界選手権では、男子は、ヤン フロデノ 女子は、ダニエラ リフがともに連覇。日本選手権では、男子が田山選手、女子が上田選手が優勝。どちらのレースもやはりチャンピオンは強いなと見ていてワクワクするレースでした。
トライアスリートの皆さんも、すでにシーズンオフに入られた方や、残り少ないレースに向けて日々トレーニングに励んでおられると思います。気温の変動が激しく体調管理が難しい時期になってきましたので、体調管理に気をつけながら次の目標に向けて日々のトレーニングを頑張って下さい!

話は変わりますが、先日に、メーカーの合同展示会に行ってきました。今年のアイアンマン世界選手権に合わせて発表されたトライアスリート大注目のトライアスロンバイク Cervelo P5Xが展示されていましたので、ご紹介させて頂きます。

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Cervelo P5X
前々から、Cerveloからトライアスロン専用バイクが登場すると噂されていましたが、ついにアイアンマン世界選手権で発表されました。Cervelo P5Xは、特殊なトライアスロンバイクでシートチューブがないV型形状で設計されています。 見た目の印象がすごく特徴的で一度みたら忘れられないようなバイクになっています。
最初このバイクを見た時に、TREKのY-FoilやジップV型フレームを思いだされた方も多いと思います。 以前はこういったV型バイクや特殊な形状のバイクも多くあったのですが、世界の自転車レースの運営やルールを決めるUCI(国際自転車競技連合)によって、ルールが変更されV型などの特殊な形状のバイクはサイクルロードレースで使用することが禁止されました。その影響でバイクメーカーなどは、トライアスロンバイクで使えてもロードレースで使えないと商品ラインナップとして揃えるのが難しいため、自然と特殊な形状のバイクは減少していました。
しかし、トライアスロンとサイクルロードレースは全く別のスポーツです。特殊な形状のバイクは、ロードレースではルール上禁止されていますが、トライアスロンではルール上禁止されていません。そのため、最近になりまた各メーカーがトライアスロン専用のバイクを制作するようになりました。
そして、Cerveloがついにトライアスロン専用バイクをP5X発表しました。 Personal Bestをコンセプトに生み出されたのがP5Xです。V型フレームを採用し、トラアスロン専用バイクとして設計されました。
実は、このV型フレーム、シートチューブをなくすことで大幅に空気抵抗を減らすことができると言われています。通常のバイクより速く走れてしまい機材で差がついてしまうというなどの理由から、サイクルロードレースでは禁止されたそうです。
P5Xは、トライアスロンに特化した専用のフレーム設計にすることで、トライアスロンで最適なポジションにセッティングがしやすく、空気抵抗を大幅に低減しています。
より優れたバイクを制作するために、フレームは、カーボン技術力に優れたHED社、フォーク、ハンドルは、高い実績を持ち設計能力に優れたENVE社と共同で開発し、各社のベストの技術を集結して制作されています。
P5Xは、体力を残しながらも平均速度を求められるトライアスロンバイクパートにおいて、最高のパフォーマンスを発揮するトライアスロンイクに仕上がっています。

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Front
P5Xのフロント部分ですが特徴的な形に!
フロントホイールとフレームの隙間ができるだけ少なくなるように設計されています。この設計は、CerveloのPシリーズ、Sシリーズのリア部分シートチューブにも搭載されていたテクノロジー(シートチューブカットアウト)です。
一般的なフロント設計の場合では、走行中にフロント部分へ空気が当たる際に、フロント部分周辺で空気が渦巻き空気抵抗になってしまいます。その現象を防ぐためにP5Xは、ホイールとフレームの隙間を少なくすることで抵抗となるを空気抵抗の渦巻きを防ぎ清流効果を発揮します。空気の流れをフロント部分からリア部分へとスムーズに流すことでエアロ性能をより向上させています。
タイヤクリアランスは、25Cのタイヤまで使用できます。

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共同開発された専用ハンドルを搭載
P5Xのハンドルは、優れた実績と設計能力を持つENVE社と共同開発して制作されました。ハンドリング性能を向上させるために剛性を高くし、空気抵抗を削減するエアロ形状に加工されています。ハンドルには、移動の際に梱包がしやすいように、ハンドルが簡単に分解できる構造となっています。

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ハンドル上部
トライアスロンは、レース等で長距離移動する機会が多いですが、その際に面倒なのはバイクの梱包作業。トライアスロンでは、準備する道具が多くなるため自転車を分解して梱包するには、かなり手間がかかります。
このP5xのハンドルは、移動の際に梱包がしやすいように設計されています。上部のネジを取り外すことでハンドルを分解することができ、コンパクトにバイクケースに収納することができます。

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ハンドル分解図
上部画像のネジを外すとこのように分解することが可能です。分解した際にハンドルとフロントフォークが干渉しないように考慮されておりスッキリと収納することができます。
バイクを楽に梱包をするためにP5X専用のバイクケースが販売されます。専用ケースには、バイクやバイクに必要な道具が奇麗に収納できるようになっています。梱包がしやすいのもトライアスリートに嬉しいポイントだと思います。

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大容量の補給BOX
トライアスロンミドルデイスタンスやトライアスロンロングデイスタンスは、長期間レースになりますので、しっかりと補給してエネルギーをきらさないことが大切ですが、バイクのタイプによっては、多くの補給をつめないという悩みをもったことがある方も多いと思います。その悩みを解消するために、エアロ性能を高めながらも多くの補給食を積み込める専用の補給BOXが搭載されています。 どれくらい入るのかと実車で確認しましたが、一般的なものよりもかなり大きく作られており、より多くの補給食をつみこめるように工夫がされていました。

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ステルスボックス
ダウンチューブには、新たにステルスボックスが搭載されています。
まず上のボックス。私が初めに見た時は、一体化されたドリンクボックスだと思いました。気になったのでメーカー担当者に聞いてみると、ドリンクボックスではなく修理ツールや補給食を入れるためのボックスでした。ツールなど大容量を収納できるようになっていますので、万が一のトラブルが起きた際も対応できるようになっています。
ステルスボックスの形状は、フレームに沿った形状で奇麗に収まるように加工されています。この位置にボックスをとりつけることでダウンチューブ周辺に発生する気流の乱れを抑え、清流効果を発揮し、エアロ性能を高めています。ボックス上部にボトルがつくような構造になっています。(画像のボックス上部のねじ部分)
下部のボックスも同じように収納ボックスになっていますので、ツールなどが収納できるようになっています。収納部分をサドル後方や、トップチューブ後方ではなく、フレーム下部に搭載することでバイクの低重心化を図りバイクを少しでも安定して速く走らせる工夫がされています。

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ステルスボックス
ステルスボックスを取り外した写真です。上下とも簡単に取り外しができ、大容量収納できるように設計されています。
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Rear
P5xをリア部分から。後ろからみるとよりV型フレームがカッコ良く見えます!
フレーム、フォークは、空気抵抗を最低限に抑えるために、コンピューターによる分析や180時間に及ぶ風洞実験にてV型バイクで最高のエアロ性能が発揮できるように設計されています。フレームのチューブ形状は翼形状に設計されており、走行中に風がフレーム当たると気流の乱れが発生すると抵抗になりますが、その現象を防ぐことができエアロ性能を大幅に向上させています。
P5Xは、シートチューブがない特殊形状であるため、バイクバランスと高剛性を保つために、チューブ口径が太く設計されています。フレームは、カーボン技術で評価の高いHED社と共同開発で設計さており、両社のテクノロジーを共有することで、より優れたフレームに設計されています。

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シートポスト
シートポストにもトライアスリートのための工夫がいくつか隠れています。シートポストからT字型棒が出ていますが、これはリアマウントを取り付けるための台座になっています。ボトルゲージを後方に取り付けやすく、台座が前後に動かせるようになっていますのでボトルをとりやすい位置に調整することができます。
シートポスト台座には、従来の構造を採用し、シートポストの台座を前後に動かせることができますので、サドルを適正なポジションに調整しやすくなっています。

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デイスクブレーキ搭載
デイスクブレーキが搭載されています。
デイスクブレーキは制動力に優れていますので、TTバイクのウィークポイントである制動力の問題を解決し、安心してバイクコントロールができるように工夫がされています。

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スペック
ラインナップは、SRAM E Tap仕様、SHIMANO ULTEGRA Di2仕様の2ラインナップになっております。
※ラインナップの仕様が変更になる場合があります
SRAM E tapには、ENVEのデイスクブレーキ対応ホイールがセットされる予定です。
SHIMANO ULTEGRA Di2仕様には、HEDのデイスクブレーキ対応モデルがセットされる予定です。
※ホイールの仕様が変更になる場合があります
完成車のみでのラインナップになっており、フレームセットでのラインナップはありません。
現時点で、ラインナップされるのは、デイスクブレーキが搭載されたモデルのみになります。

ce17P5X_01PERSONAL BESTを生み出すために開発されたトライアスロンバイクP5X。
トライアスリートに大注目のバイクです。ご興味のある方は、電話、メールにてお気軽にご相談下さい。
TEL 06-6324-3833
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