ミニコラム

なぜあの人はバイクが速いのか?(No3)バイクポジションの誤解を解く5つの鉄則

2012年02月1日

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トライアスリートの皆さん、こんにちは。
トレーニングは順調にすすんでいますか!?
今年の冬は全国的に冷え込んでいますが、皆さんの地域はいかがですか。
寒さに負けず、今月も日々のトレーニングこつこつ頑張っていきましょう!

さて今回は、前回に引き続き、関心の高いバイクポジション(バイクフォーム)についてのお話です。

「どうもポジションがしっくりこない」「ペダリングの力が入らない」「すぐに腰が痛くなる」等々、
バイクポジションが悪いとこのようなことが起こってしまうのですが、あなたもそういう悩みをお持ちですか?

バイクポジションに関しては、大きな誤解がいくつかあります。
まずはしっかり理解しておいて欲しい「5つの鉄則」をご紹介します。

[鉄則1]
必ずしも「楽なポジション=良いポジション」ではない

[鉄則2]
平均時速25Kmの人のポジションと平均時速35Kmの人のポジションは違う

[鉄則3]
ロードとトライアスロンのポジションは違う

[鉄則4]
良いポジションは探すものではなく、つくるもの

[鉄則5]
ポジションは、練習量の豊富な時期に変える

それではひとつずつみていきましょう。
まず[鉄則1]
もともとバイクに乗る姿勢が、普段することのない姿勢で、
身体への負担がかかっているということを認識しておいて下さい。
初心者の方に多い誤解で、乗り始めて直ぐに「腰が痛いから」とか「首が痛いから」
という理由でポジションを変えようとする。

これは間違いです。

慣れる期間というものが必要です。
例えばスキーやスノボを始めたときには、脚だけが疲れるでしょうか?
むしろ首や肩がパンパンに張ったりするでしょう。それと同じです。
バイク自体のセッティングが正しくても、初めは誰でも余分なところに力が入ってしまうもので、
首や肩、腰が疲れて痛んだりすることは一般的です。
ですから、あなたのポジションが平均的なセッティングが出来ていれば、先ずは慣れる期間と割り切って
そのままトレーニングを続けて下さい。その上で微調整をすればいいのです。

次に[鉄則2]
これは簡単に言うとエンジンのレベルの合わせてポジションを変える必要があるということです。
たとえば初心者なら慣れる期間なので、乗り易さを優先してサドルとハンドルの高低差をあまりつけない。
ところがエンジンが良くなって平均スピードが高くなると風の抵抗は急激に大きくなり、パワーアップしている。
そこで空気抵抗を減らし、パワーを最大限発揮するため前傾姿勢のポジションが必要となってくる。
そういうことです。

ロードポジションポジションとトライアスロンポジションは違って当たり前!?

背中が水平に伸びた典型的トライアスロンポジション

背中が水平に伸びた典型的トライアスロンポジション

背中が丸まり骨盤が立った典型的ロードTTポジション

背中が丸まり骨盤が立った典型的ロードTTポジション

次に[鉄則3]ですが、
これはトライアスリートだけではなくて、自転車業界でもまだまだ理解している人が少ないのが現状です。
一番大きな違いは、ロードレースは集団走行が中心で、他の選手の後ろについて走るので
空気抵抗のことは考えなくてもいいのに対して、トライアスロンは基本的には集団走行は禁止だから(エリートレースは除く)
空気抵抗を少なくするためエアロバーを装着して前傾姿勢をとって走る必要がある。
同じ自転車を使用するスポーツであるが、もともと競技内容が違えば、
競技者に求められるパフォーマンスもフォームも違って当たり前です。
ロードレースでは、パワーとスピードとテクニックとスプリント力と総合的な能力が必要とされます。
それに対してトライアスロンのバイクは、3種目の中の2種目め。
できるだけ疲労を少なくいかに平均時速を高く出来るか、ということが重要となってきます。

[鉄則4]は、
ここまで読めばもう説明の必要はないかとおもいます。
正しいポジション、フォームを身につけるまでには、

一定の練習量が必要となってくる

ということだけは肝に銘じておいて下さい。

最後の[鉄則5]は、
中級者以上の方に多い落とし穴です。
仮にシーズン中は、練習を積んで良いポジションが出来て、タイムも上がったとします。
やがてオフシーズンに入り、一旦バイクにあまり乗らなくなります。
そしてまたシーズンが始まりバイクにまたがってみたら・・・・・
なぜか、すごく乗り難い。
「誤って誰かがポジションを変えてしまったのかなぁ」なんて思ったり・・・・・
いえいえ違います!
ポジションが変わったのではなく、あなたの身体の状態が変わったのです。
ここで慌ててポジションを変更したりすると、全く違ったとんでもないポジションになったりします。
実際、トレーニング量が多い時期でないと、たとえばサドルの高さを1センチ変えても、
良いか悪いかの判断ができないものです。

良いポジション、良いフォームは、一朝一夕には出来ないものです。
日々の積み重ねのトレーニング中で、身につけていきましょう。

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