ミニコラム

なぜあの人はバイクが速いのか?(No4)トライアスロンバイクに欠かせないポイントとは?

2012年02月29日

トライアスリートの皆さん、こんにちは。
トレーニングは順調ですか!?
今年の冬は、寒い寒い・・・といっている間に、トライアスロンシーズンも近づいてきました。開幕戦となる宮古島、石垣島大会までは、もう一ヶ月少しとなりました。参加される皆さんは、残り一ヶ月の間に、身体の準備、道具の準備、できること精一杯頑張りましょう!
大会参加は、夏シーズンという方や、今年トライアスロンデビューを目指している方は、春はバイクの季節。しっかり乗込みましょう^^

前3回は、トレーニングやフォームについてのお話が中心でしたが、今回のテーマは、「トライアスロンに適したバイクのポイント」について改めて掘り下げたいとおもいます。

性能の良いバイクに乗るのに越したことはありませんが、それより大切なのは「自分の目的にあったバイクを選ぶ」ということ。トライアスロンで使うのか、ロードレースで使うのかによって適したバイクは全く違ってきます。さらには、トライアスロンでもショートディスタンスで使うのか、ロングディスタンスが主なのかによっても多少違ってきます。ステップアップを目指し、2台目のバイク購入を予定している方やこれからトライアスロンデビューを目指す方も参考にして下さい。

ロングディスタンス向けバイク選びのポイントとは?

やはり理想はトライアスロンに特化したデザイン、性能をもつTTバイク

やはり理想はトライアスロンに特化したデザイン、性能をもつTTバイク

ロングディスタンスのトライアスロンでのバイクパートがどれだけ大事か、あえて説明する必要はないかとおもいます。スイム3キロ以上を泳いだ後であり、しかもその後にフルマラソンが控えています。それだけに闇雲にバイクで力んでも、トータルでのタイムは上げにくいことは、多くの選手が失敗から学んでいることでしょう。
バイク100キロを優に超える長距離を速く走るということは、言い換えれば平均速度を速くするということです。ではそのために一番良い方法は何かというと、後半のペースダウンを少なくすることでしょう。
だから、出来るだけ
①フレーム重量が軽く
②筋肉疲労を抑えてくれ
③空気抵抗の少ない
トライアスロンバイクが向いていると言えます。

最近、各メーカーより充実のラインナップをみせているTTバイク(エアロ形状のタイムトライアルバイク)は、まさにこれらの条件を満たすために開発されたものです。では、TTバイクをすると本当に平均時速を上げられるのでしょうか?答えは、イエスです。
まず、TTバイクはその形状から、普通のバイクに比べて空気抵抗を少なく抑えられます。例えば向かい風の中で普通のバイクとTTバイクとが走っていたとすると、大げさに表現すると後者の方が明らかに無風に近いコンディションで走ることができます。すると当然、平均速度を上げやすかったり、後半の落ち込みを抑えやすかったりします。
また、仮に(普通のバイクと)同じスピードで走ったとしても、向かい風で、脚にトルクをかけて必死で時速30キロを維持して走るのと、無風に近い状態で、脚を余らせて時速30キロを維持するのとでは、身体や筋肉への疲労度が全く違います。ロングディスタンスのレースになればその差は、もっと大きくなります。
「いつもバイクパートの後半、脚がパンパンに張ってペースダウンをしていたのがカーボン製のTTバイクに乗り換えてからはペースダウンが少なくなった」「バイクからランへの切り替えが上手くいかず、脚が重かったのが、スムースにピッチをp上げることが出来るようになった」これらは、スタンダードなロードバイクからトライアスロンバイクに乗り換えて、成果のあったトライアスリートの皆さんの声です。
バイクパートのタイムを縮めるということも大きな目標ですが、それ以上に身体がいい状態でバイクを終えられるということは、トライアスロン、特にロングディスタンスでは大切なことと言えるでしょう。
また、フレーム素材に関しては「軽さ」や「疲労軽減」という観点からみるとカーボンや軽量アルミを使ったモデルがオススメです。特に「筋肉疲労を抑える」点では振動吸収性の高いカーボン素材が最適。アルミフレームでもカーボンフォークがついていて軽量のモデルがいいでしょう。また「空気抵抗の軽減」という観点からいうと、エアロ形状のフレームやヘッドパーツが短く設計されたフレームなどもオススメです。また小柄な方や非力な女性の方には、空気抵抗軽減とペダリング負担の軽減メリットがある26インチバイクなどの選択枝も考えられます。

ショートディスタンス向けのバイク選びのポイントは?

一般的なアルミフレーム&カーボンフォークのバイク。エアロバーを取り付け、シート位置、ハンドル位置の調整でショート用トライアスロンバイクにアレンジ

一般的なアルミフレーム&カーボンフォークのバイク。エアロバーを取り付け、シート位置、ハンドル位置の調整でショート用トライアスロンバイクにアレンジ

目指す順位や、レベルによって重視すべき項目は若干違ってきますが、一般的にショートディスタンスに勧められるトライアスロンバイクのポイントにお話を移しましょう。
もちろん、軽くて、エアロポジションで走りやすくて、振動吸収性が良いという、先の3条件を満たしたバイクというのが理想ですが、ショートディスタンスでは、振動吸収性はロングディスタンスよりも重視しなくてもOKです。
ショートディスタンスのバイクの距離といえば通常40キロ。トップ選手で1時間前後で、一般トライアスリートだと速い人で1時間10分程度、中級クラスで1時間20分~30分程度といったところでしょうか。このようにバイクの競技時間がそれほど長くはないので、疲労の蓄積もロングディスタンスほどではないのが理由です。
これらからも、
①フレーム重量が軽く
②空気抵抗が軽減できる
という二つの条件を満たしてくれるバイクなら、性能的には充分と言えます。
たとえばフレーム素材がアルミで、エアロポジションが取りやすい設計がなされているモデルなどでもいいでしょう。
様々なメーカーやモデルがありますが、実際のところ、100台ロードバイクがあるとすると、その中でトライアスロンに向いたモデルというのは10台~20台(10%~20%)程度と言われています。それだけに自分の目的に合ったバイク選びは慎重に行いたいものです。バイク選び悩んでいる方は、まずはトライアスロンバイクに適した10~20台(10%~20%)がどんなバイクなのかを知ることからはじめてみては、いかがでしょうか。

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