ミニコラム

なぜあの人はバイクが速いのか?(No7)ウエットスーツの善し悪しがバイクの走りを左右する?

2012年06月1日

今月は、大会を直前に控えた今の時期には、とても関心の高いウエットスーツについて考えていきたいと思います。

バイクには直接関係ありませんが、間接的にはバイクパフォーマンスに関わってきます。なぜなら、ウエットスーツについての正しい知識や扱い方や浮力を生かした泳ぎ方などを知らず、スイムで必要以上に疲労したり、ロスを生んだりして、結果その後に続くバイクに少なからず、悪い影響を与えている人も結構いるからです。

肩まわりから腕部分が露出するタイプ。ショートディスタンスの定番。

肩まわりから腕部分が露出するタイプ。ショートディスタンスの定番。

メリットはタイム短縮と身体の保温効果
まずトライアスロンにおいてウエットスーツを使用する狙いを大きく分けると、

スイムタイムの短縮と
身体の保温

となります。
タイムの短縮は、素材となるゴムの浮力により着用したときのに身体を浮かし、水流抵抗を軽減することで可能となります。特に下半身が沈みがちな方には、そのバランスを修正し、フォーム矯正にも一役かってくれます。

水中での抵抗が減るために、ストロークひとかきで、今までよりも進む距離が伸びることが実感できるはずです。

時々テスト計測をするのですが、
例えば1500mを30分程度の泳力の人の場合、ロングジョンだと、1500mで2分~2分30秒程度速く泳げるようになります。50mだと平均で4秒~5秒タイムが速くなります。
フルスーツの場合ですと、個人差があり、あまり差が出ない方もいますが、ロングジョンよりさらに30秒~1分程度速くなる方もいます。

ウエットスーツを着用してのスイムは大きなアドバンテージといえるでしょう。
逆にウエットスーツを着用して泳いでも、これくらいのタイムアップがないようですと、何かタイムップを妨げる問題があるかもしれませんのでチャックしてみて下さい。
(素材の浮力、フィト感、脇から水がガバガバと入ってこないか、締付けは強すぎないか?呼吸は楽に出来ているか?背中に水溜まりがないか?脚は浮きすぎていないか?腰回りの違和感はないか?)

また前述のように、フルスーツの場合はロングジョンよりもさらに大きなタイム短縮が期待できますが、これは腕部分もゴムに覆われているため、+α全体浮力が増し、入水時の抵抗も少なくなり、生地の厚み分数ミリ腕が太くなりパドル効果があるからだと考えられます。ただパドル効果があるということは、+αの力を必要とすることも忘れてはなりません。
肩周りのストレスについては、最近のゴム素材は非常に柔らかく伸縮性がある腕専用の素材を使用したものであれば、ほとんどゴムの突っ張り感等は気にしなくて大丈夫です。(既製品のフルスーツ等は、腕にパワーのある外国人向けのものも多いため、非力な日本人にはかなりなストレスとなることも多いので、その点は充分チェックしましょう)

ロングジョンタイプは、袖がないため、肩周りのストレスはゼロだし、開放感があるため、一般的には、初めての方には使いやすいモデルだといえます。

基準の水温は22~23度
フルスーツとロングジョンの選択指標に水温があります。水温が低い時には保温を目的とした使用方法が優先します。その場合はチョイスするのは、勿論フルスーツタイプ。肌の露出部分を極力抑えたほ方が保温効果を得られるので激寒時の場合は頭頂部から側頭部、あご周りまでを覆うウエットスーツ生地のスイムキャップを使用する必要がある場合もあります。

このフルスーツ、ロングジョンの選択の際に目安とすべき水温は22度~23度。個人差、体質にも左右されますが、一般的にはこれくらいの温度以上ならば、ロングジョンを選んでもストレス(寒さ)を感じることはないでしょう。

いづれにせよ、こうした、それぞれの特徴を正しく把握して、自分にあったもの、好みのタイプを使用することが基本となります。

ところでレースの際、ウエットスーツの下にトライアスロンウエアを着用することは最近では当たり前になっていますが、「ウエットスーツがきつく感じないか」と不安をもたれている方もいますが、良質のウエットスーツならば、ウエアを着用することを前提としていますし、充分な伸縮性があるので、きつく感じることはないはずです。

最後にウエットスーツの寿命(作り直しのタイミング)ですが、一般的には3年~5年程度が目安となるでしょう。最近のゴム素材は、以前のものと比べると、経年劣化も硬化も少なくなってきていますので、ウエットスーツが急に縮んで使えなくなる、ということはありませんが、購入直後の伸縮性、柔らかさは、はやり3年を過ぎれば若干は落ちていきますので、快適さを重視するならば、一定時期で作り変えるのが理想的といえます。

また、体重の増減等による体型の変化で、ウエットスーツのフィット感が悪くなってしまうのではという心配もよく耳にしますが、経験上、一般的には、3キロ~5キロ程度の体重の増減であれば、ウエットスーツの伸縮性で使用許容範囲かとおもいます。それ以上の体型の変化の際は、幅出しや幅詰め修正を行うか、新しく作り変える必要があります。

フルスーツタイプ。腕も含め全身を覆うタイプ。水温の低い大会やロングディスタンスでの使用比率が高い。

フルスーツタイプ。腕も含め全身を覆うタイプ。水温の低い大会やロングディスタンスでの使用比率が高い。

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